TDM - トウキョウダンスマガジン

KAZU・今もなお走り続ける、ダンスシーンの開拓者
ご結婚されてご家族が出来て、仕事に対する姿勢って変わりましたか?嫌な仕事を依頼されたりすることはないですか?
前はあんまりスクールにしても何にしても、そんなに欲もなくやってたんだけど、(家族ができてからは)一気に増えたね(笑)。今は毎日教えに行ったり、ショウタイムを意欲的にやったりとか…仕事は前よりもやってるね。でも、嫌な仕事っていうのは、基本的には少ないよ。

仕事に対する変なこだわりとか昔は持ってたけど、さっきのスタイルの話と一緒で、どんなところに出てっても、カッコイイ奴はカッコイイからね。変な仕事はたまにあるけど、基本的にやってることは踊りだから、自分がとにかく格好いい事やってればいいや、って。すごく素直に仕事してるね。
これからダンサーになりたいと思っている人たちに何かメッセージを。
僕とか、僕よりも先輩の人たちがやってきたところまでの仕事って、いろいろあると思うんだよね。ユニットを組んで踊るとか、バックダンサーをするとか、スクールをやるとか、イベントに出るとか。でも、今はそれしかないでしょう?

だけどね、新しい仕事って、探せばあると思うんだよね。ZOOだってバックダンスじゃなくて、フロントダンスだからね、あれは(笑)。だからそういう新しいものを開拓していって欲しいと思う。そうしたらもっと多くの人たちがダンサーになる弾みにもなるだろうし、広い範囲でダンスっていうものが社会的に認知されたりするだろうしね。
ダンスに対するスタンスは、どんな感じですか?
ダンサーには偉くなっていきたい奴と、上手くなっていきたい奴の2通りあって、僕は上手くなっていきたいほうなんだよね。

「そんなとこ出たら格好悪いよ」とか言う奴いるけど、僕は違ってて。どんな状況でも、どこ出てっても自分達自身が格好良いことやってれば、それは格好良いんじゃない?っていう姿勢で。あんまりベタベタ説教じみたことも言いたくないしね。KOJI君なんかも、僕と同じ信念みたいなのがあるんだよね。
最後に、ダンス以外の活動はどうですか?ご趣味など(笑)。
今ね、何人かの仲間と一緒に洋服のブランドなんかも作ってるんだ。ダブルXの古井社長って人が協力してくれててね。友達のデザイナー(アツヤヒロシ)なんかがデザインしてくれて。「Creation of STRUT」っていうブランドなんだけど、実は今日は全部そのブランドの服だったりして(笑)。

あとは、そうだなあ、趣味…?サーフィンとかは好きだね。今も、たまに海に行くよ。なんというか、あの雰囲気が好きというか、ね(笑)。

あとは、やっぱりダンスかな。好きだから続けていけるって部分もあるだろうしね。そうそう、
6月のDAB-DABがきっかけでSTRUT再結成したんで、これからもいろんなショウタイムに出ようと思ってるよ(笑)。やっぱり、生涯現役でいたいからね、どんどん「上」を目指していくつもり(笑)。
終始笑顔を絶やさず、それでいて熱い口調で語ってくれたKAZU。ダンスシーンの黎明期から活動を続けてきた彼の口調には、大御所としての地位に甘んじないダンスへの飽くなき探究心が感じられた。アンダーグラウンド(CLUB)寄りのダンスシーンにとどまらず、街頭でのパフォーマンスやアパレルブランドの展開など精力的に活動を続ける彼が、今後もパイオニアの一人としてダンスシーン全体を牽引していってくれることを期待したい。
2002.6.20のDAB-DAB出演の映像:
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'02/08/09 UPDATE
取材場所: dj bar / o.p.t
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