TDM - トウキョウダンスマガジン

DAB DAB 12.19
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SETO(Be Bop Crew)+O-SHIMA(BUTTER)+PINO(PINOCCHIO)
「一体何をやるのだろう?」と、とても期待していたこのユニット。
普段のBUTTER(HIPHOPは1つ1つの音をしっかり=ある程度重みをもってとる)からは想像もつかないくらい素早くて軽快なステップを踊るO-SHIMAの姿に、ルーティン(振り)とは言え、「あ・り・え・な・い」とついつい口に出してしまう。
身軽な身体を持つSETOが空気中にある隅々までの音を吸収し、完璧に音を弾いてくる。彼にしか踊れない動きがあり、これこそ正に「ONLY ONE」。
マイケルジャクソンのコネタが出たと思いきや、マイケルのコネタで終わったPINOのソロ。いつもは渋めに決めるのを特徴としているが、この日は宙を舞っていた。振り払う足捌きと、両腕で今にも飛んでいきそうな勢い。ジャンルが違う3人の何とも言えない、この妙なバランスとカラーはどこから湧き出してくるのだろうか。
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YANAGI+OZ:
「神業」=「彼等が成せる技」と訳したい位。ハードヒッターと謳うだけの力強い、そして勢いのある2人のオーラに、心からの歓声を上げる者と、呆気に取られて目を見開く状態の者、の両者に分かれた感じがした。
がっちりとした重みのあるHITで、あるべき場所に収まるPOPを生み出すOZと、POPまでの道程をスムーズに描き、余韻を楽しむようなPOPを創り出すYANAGIのスタイル。決して大きいとは言えないOZの身体から滲み出る壮大なパワーからはプロのアスリートの強さと同じモノを感じる。
遊び心満載で、自分の追求心には妥協を許さない、完璧にコントロールされたYANAGIからは何故か、「何かに没頭するような少年」の姿を思い浮かべる。
ショウタイム中盤で手錠を掛けた時は、観衆全てをLOCKしていた(コレ本当)。2人とは思えない構成と演出も凄い。
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S.T.O.R.M(FUSION&HAVIC) :
本場L.Aでリアルタイムに活躍しているダンサーFUSION&HAVICを日本のアンダーグラウンドのショウケースでお目にかかるのは初めてだろう。数多くの世界TOPアーティストと共に活動し、今も尚活躍し続けている。エンターテイナーのダンサーとして、トータルコーディネートには目を見張るのもがある。今回の来日には、カンフースタイルやアクロバットを取り入れたショウタイムを披露してくれた。ショウタイムの時間が短かかった事もあり、物足りないと思った人も多かったはず。次の機会にはもっと見てみたい。
今回のゲストダンサーは本当に素晴らしかった。アンダーグラウンドから生み出される、果てしない才能の数々を生で体感できる事に感謝している。やり遂げたダンサーがクラブタイムで音楽とお酒を楽しんでいる光景も見ていて気持ちがいい。そんな空間で、これからも「良いエナジー」を発掘し続けていけるように、共感し続けていけるように精進したいと思う。2003年の新たな目標としても肝に命じて頑張っていきたいと心に強く思った一日だった。
次回のイベントの詳細はこちら
'02/1/14 UPDATE
Editor:AKIKO
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