TDM - トウキョウダンスマガジン

B-BOY PARK 2001

ダンスバトル
今年のB-BOY PARKでは、B-BOY Battleは8月10日から12日の3日間に渡って行われた。まず初日の10日には、新宿リキッドルームにて2on2と1on1のバトルトーナメントが開催された。

バトル会場のリキッドルームには特設リングが設置され、映像効果も用いて白熱のバトルを盛り上げる。まずはB-BOY PARKのすべてを司るCrazy Aから開会の挨拶。

この日の審査員はオウジ、マッチャン(Jungle All Stars)、ヒカル、黒川(横浜Floor Masters)、そしてアメリカからのゲスト審査員でEz Rock、Crazy Legs(RSC)、Dos Deviousと、豪華な顔ぶれが並ぶ。

またアメリカからゲストダンサーとしてTRIVAL CREWが来日。メンバー構成はEz Rock (RSC)、Columbus、Remind (Style Elements)、Moy、Lil John (Havikoro)の5人。

バトルのDJを勤めるのはB-BOY PARK DJバトル準優勝のDJ TAKU。司会はSound Cream Steppersの堀江ハルキがレフェリーの衣装で登場。今回のルールは2on2、1on1ともに2ラウンド、2回戦以降は3ラウンドになる。また、ヘルメットの使用を禁止するというルールも定められた。
まずは2on2からバトル開始。今回も日本各地からB-BOY、B-Girlが集まり、予選から激しいバトルが繰り広げられた。予選を勝ち抜いてきた強豪タッグはトーナメント表に示すとおり。
関東から4チーム、関西から4チームという同数となった。第一回戦は狙ったかのように4試合すべてが関東 vs 関西の対戦。さすがに東西から集まった強豪同士のバトルだけあって、パワームーブ、スタイルともに初戦からハイレベルなバトルが繰り広げられた。
残念ながらどちらも一回戦敗退してしまったが、B-Girlタッグのパワームーブのレベルやスタイルのクオリティの高さはトーナメントに残ったB-BOY達にひけを取っておらず素晴らしかった。
2on2バトルファイナルでは、昨年の2on2バトルの優勝タッグのBRONXカズ・トオルとMiraclesチャンポン・ハルの東西強豪対戦となった。

トオルは毎度増えていくかのようにエアー4発からフォーヘッドでグライドを決める。これに対してチャンポン・ハル組は合体系の合わせを交えて自分達のスタイルを貫き通した。
かなりジャッジが難航したと思われる中、チャンポン・ハル組が堂々優勝。昨年優勝タッグを破りB-BOY PARK新チャンピオンが誕生した。優勝後のインタビューで二人は「2on2ってことで、ソロよりもルーティンを重視しました。」と話した。
ファイナルの前に各審査員から中間講評があり、オウジ氏は「みんな上手いけど、お互いに技を見せつけているだけで、バトルとして熱くない。もっと熱くなれ。」と酷評。USサイドではCrazy Legsが「相手の邪魔をするようなマナーの悪いバトルが見られた。そういう態度は良くない。」と注意した。

私的な観点からすると、オウジ氏の意見は一部では見方によっては納得できたが、Crazy Legs氏のマナー違反なバトルは特に見られなかったと思う。また終了後のコメントでは、Crazy Legsが「みんなもっとフットワークを大事にしろ。」と批評した。
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