ストリートダンサーとパークダンサーの共存

TDM

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では、普段ストリートでの活動もしながら、現役パークダンサーとして活躍されている健太さんにお聞きします。自分の中でストリートダンスと、パークでのダンスとで、意識の違いはありますか？

健太

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ストリートダンスを踊っている人には、一つのジャンル、もしくは、ストリートのジャンルだけを踊る人が多いイメージがあるかもしれません。もちろん、それは悪いことではなく、一つのジャンルを踊れるようになることは、凄く大変なことですし、自分もテーマパークで働く前までは、そういう考えでした。でも、テーマパークで求められるのは、ストリートとはまったく違った、シアター系のジャンルで、最初は凄く苦労しました。自分がそれまで、関りのなかったジャンルで、仕事をしなくてはいけない。しかも仕事にする以上、ある程度踊れないと話にならないし、自分的にも納得できない。おかげで、踊りの幅がかなり広がりましたね。しかも、今まで自分がやってきた、ストリートのジャンルにも、活かせることがたくさんあるんです。それに、最近ではテーマパークでも、ストリートダンスの要素が、取り入れられたりもしているので、自分の得意分野が発揮できる機会もあります。ストリートとテーマパーク、違いがあるように思えますが、意外と変わらないんじゃないかなって思いますね。

TDM

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そうかもしれないですね。パークダンサーのオーディションの際には、どんな心構えで臨んだんですか？

健太

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「常に笑顔を心がける」、「自分が楽しむ」、この2つでしたね。オーディションってものすごく緊張しますよね。でも、どんなに自分が緊張していても、オーディションは始まります。その日のコンディションが、良くても悪くても、とにかく与えられた振りを“楽しんで”踊ろうと思いました。自分が楽しんでいないのに、審査員は楽しめないですから。審査員だって自分が踊っている瞬間は観客です。“僕はこんなことができますよ、私はこんなに踊れます”っていうアピールも、もちろん大事ですが、やっぱり、パークダンサーとして一番大事なのは、観客を楽しませること。常に笑顔は当たり前。その中で観ている人を楽しませるためには、自分が楽しまなくてはいけない。そういう気持ちでオーディションに臨みました。

TDM

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パークダンサーとして、嬉しかったことや大変だったことはありますか？

健太

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なんか、こうやって言うとありきたりかもしれませんが、一番嬉しいのは、やっぱり「観客の笑顔」です。遠くから来てくれる人、家族で来てくれる人、友達同士で来てくれる人、毎日様々な人がパークに遊びに来てくれますが、みんな楽しみたいから来てくれています。たくさんの人がショーを笑顔で観ている、楽しんでくれている。もちろんダンサーとして大変なことはたくさんありますが、そんな観客の笑顔を見ると、観客の笑顔を見たら全部吹っ飛んじゃいますね。

素敵な仲間との出会い。

TDM

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パークにはダンサー以外にも様々な表現者がいると思いますが、接していて何か感じることはありますか？

健太

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今まで自分の周りにはいなかった種類の人に、たくさん出会いました。ダンサー、アクター、シンガー、バンドなど、こんなにいろんな種類の人が集まるというところが、テーマパークならではだと思います。今回で7回目を迎える「wazacule」も、keityさんと知り合えたからこそ参加させていただけるのであって、そういうつながりができたことが凄く嬉しいです。この仕事をしていて出会う、たくさんの人たち、その誰もが少なからず影響を与えてくれます。それが自分にとって、とても大切です。今、ストリートでも活動していますが、チームのメンバーは、中学と高校からの友達。パークでも、そんな一生付き合える数少ない友人と同じくらい、つながっていられる、つながっていたいと思える先輩や後輩、同輩に出会えました。