N:
ダンスを始めて知ったのは高校の時に見たZOOやDADAで、真剣にうまくなりたいと思ったのは「MAIN STREET (メインストリート)」」を見た時。あれが日本の最初に知ったクラブのダンスシーンだった。特にU-GEくん。年上のダンサーがショウをやっていく中で、急にすげー若い子が上手(かみて)から出てきたのがU-GEくんで、印象に残ってた。当時オレが16の時にU-GE君が17歳だって聞いて、「若っ!」って。そこから「やべー!オレと1コしか違わないのに…」って負けず嫌いの性格が出たんだろうね。それまで遊びでやってたけど、それじゃうまくなんないなって思って、そこからがむしゃらだった。ダンスで食っていこうと思ったのは、この4・5年の間くらい。好きなことでお金をもらえるのって最高だと思う。アングラでショーケースや自分のスキルを高めるのとはまた別に、アーティストの振付やステージ演出とかもやってみたい。教えが一番難しいと思うよ。自分の理想のダンサーに育て上げるわけだからね。
Y:
オレは単純に、テレビとかで、何人かが集まって同じ踊りをそろってやってるのを見て、カッコいいなって思った。それから仲間と躍るようになったんだけど、まずスキルの前に、「合わせる」ってことから始めたんだよね。多分それが起源だと思われる(笑)。ある時、路上で2人で練習してて、通りかかったおじさんにずーっと座り込んで見られてたの。途中、フリーで踊るところがあったんだけど、「何でそこは2人同じ動きじゃないの?揃ってた方がかっこいいじゃん」って言われて、「…それもそうだな。」って原点に返ったことがあるよ(笑)。ダンサーじゃない人から見ればそのほうがかっこよく見えるんだよね。もちろんはまっていく段階にはいろいろあったけど、そういう流れがきっかけだったかな。
高校の時にIMAEDA氏のスクールにたまたまいって、後継者って呼んでもらえるくらいはまっていったのね(笑)。すごく流行を取り入れるセンスのある人で、ポージングとかかっこよさを追及する、研究熱心な人。オレはその頃、ビッグビートっていう早い音の踊りとか、いろんなダンスにも手出してて、オレのショータイムをIMAEDAさんが見た時に、「何やってんだよ。オレの教えたこと何もわかってねえな。」っていわれて、「ん?」って思ったことがあった。それから何年かあとに、「でも、オレ、IMAEDAさんじゃないしな…。真似して、褒められるためにやってるんじゃないし…。」って思って、それから結構我が道をいくって好き勝手にやり始めたら、今度はIMAEDAさんが「ぉ、なんかいいじゃん。」って褒めてきて、「ん?…よくわかんねーなー」って(笑)。とにかく師匠的な存在だったから、彼の言うことに結構左右されてたね。今は会ったら「ダンスっていいよね」ってナチュラルに話せてるから嬉しい。
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