TDM - トウキョウダンスマガジン

bjリーグ 〜 バスケットボール×エンターテイメントへの挑戦 〜
東京アパッチ・ダンスチーム / 高松ファイブアローズ・アイザック・ソジャナー
続いてTDMが注目したのは、東京ではなく地方で活躍する選手。今回はファンとの交流の深い高松ファイブアローズのアイザック・ソジャナー選手へのインタビューに成功。現状のbjリーグを含めエンターテイメントについて何を感じているのか。日本のバスケの認識や、バスケを通じて自分自身やbjリーグへのビジョンを高く持っているプレーヤーの声を聞くことができた。

アイザック・ソジャナー

高松ファイブアローズ#13
1975年8月9日生まれ 身長201cm、体重103kg。
アメリカ、ポーツマス州出身。
日本でのプレー歴は8年。浜松大学で2年間プレーし、2002年西日本オールスターMVPを獲得。2003年、日本リーグさいたまブロンコスでリーグ優勝・MVP獲得を果たした。その後も日本におけるバスケットボール文化の普及を目指して、クラブチーム、ストリートボールなど様々なシーンで活躍の場を広げ、2006年bjリーグ高松ファイブアローズに入団。鋭いコートビジョンを生かした正確なスコアリング、リバウンドやブロックショットなどゴール下でのハードなプレーで観客を盛り上げている。
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今まで日本で8年間プレーをされてきて、日本におけるバスケット、さらにはスポーツ文化をどう思いますか?本場アメリカとの違いは?

アイザック

アイザック・ソジャナーThere are major differences between the two countries ways of looking at the basketball sports culture…. 2つの国では、スポーツカルチャーとしてのバスケの見方には大きな違いがあるよね。そのひとつとして、日本ではまだ本来のストリートバスケが根付いていないことが大きいと思う。AND 1とか最近みんながやっているようなストリートボールのことを指しているんじゃなくて、アメリカでは10代の頃からコンクリートのコートの上で、ファウルとか関係なしに、年上を相手にプレーしている奴らがいっぱいいる。みんな単純にバスケが大好きで、競争心やスリルがたまらなくて、誰が見ているわけじゃないけど、とにかく自分のスキルを磨くことに熱中してる。つまり、ストリートで物言わせてダーティーなプレーができるようになると一人前のプレーヤーとして認められる。そういう過程を経て、本格的なバスケットプレーヤーに成長していくみたいなカルチャーがあるんだ。

AND1:
正しくはアメリカのバスケットボールブランド名であるが、ここではAND1提供のストリートボールゲーム「AND1 MIX TAPE TOUR」を指す。2007年にはジャパンツアーも行われ、bjリーグ選抜チームも参加した。


もうひとつは、学校のスポーツに対するシステムの違いかな。アメリカの場合、少なくとも中学校くらいまで、自分の親がホームでもアウェイでも毎試合必ず観に来てくれたのを覚えている。日本でそれは難しいよね、大会が県外とか遠くで開催されることが多いから。学校の友達なんてもっと可哀そうなことに自分の部活の試合があって観に来れないことだってある。アメリカだったら、アウェイは難しくてもホームゲームに行けないような状況はあんまりないんだよね。つまり町ぐるみで応援するものだってこと。あと、アメリカだとシーズンが決まっているのに対して、日本だと学生のスポーツは一年中やっているよね。それってちょっと長すぎて逆に盛り上がりに欠けるところがあるかも。それもバスケをはじめスポーツがあまり盛んじゃない理由かもしれないね。でもアメリカではバスケは常に人気だよ。どうして?と聞かれても、単純にそういう環境で育ったからとしか言い様がないね。you know, like…….ummmmmm culture!

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bjリーグのエンターテインメント性と、その重要性をどう考えますか?

アイザック

アイザック・ソジャナーはっきり言うと、もっともっとエンターテインメント性があってもいいと思う。リーグ全体が常に斬新なアイディアにオープンな新鮮なものであってほしい。もちろんエンターテインメントと試合の内容はすごく大切!試合に来る人たちみんなが、バスケを観に来るとは限らないからね。純粋に楽しみたいだけの人たちもいるはず。だから、全体の演出で広い客層を楽しませることは重要なことだよね。それはプレーヤーやコーチにも当てはまること。僕たちはそれでお金をもらっているんだからね。ブースターをがっかりさせないためにはエンターテインメントの要素は絶対必要だと思う。
To entertain, so we can’t let our fans down.

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選手から見て、会場のダンスショーや演出をどう思いますか?もし印象に残っているチームのショーもあれば教えてください。

アイザック

残念なことに、普段は試合の準備で忙しいからなかなかイベントとかパフォーマンスを観る機会はないんだけど、去年、東京アパッチのちびっこダンサーたちが、ヘリコプターの選手紹介の時に、くるくる回って“ヘリコプター”のムーブをしていたのがクールだと思ったね。今でもあれが一番気に入ってる。

ちびっ子ダンサーたち:
前ページの東京アパッチダンスチームと共にアパッチを応援するダンスチーム“ガムQ”のこと。今シーズンは日曜日の試合に登場。子供たちが見せるアクロバテットなパフォーマンスが会場を盛り上げている。

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選手として観客を魅了するという面で、どんなことを心がけていますか?

アイザック

My passion for the game.
まずはゲームに対する情熱を見せること。実際にプレーしている時は自分なりの「スムーズさ」、バスケの本来あるべきプレーの仕方にこだわっている。でもプレー以外でもブースターを楽しませる方法はいくらでもあって、例えば、僕のファンは次の試合で僕がどんなヘアースタイルで登場するか毎回楽しみにしているし、毎回違った髪形でファンの反応を見るのも楽しいよ。それから、たくさんの子供たちと話したり、たまにいたずらしたりして楽しみながら、バスケの面白さを若い世代に伝えることをいつも心がけている。

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日本におけるバスケット文化を広めるためには何が必要だと思いますか?今後、個人的にやっていきたい活動などありますか?

アイザック

アイザック・ソジャナーOhhhh I have lots of ideas.
あ〜、もうアイディアがいっぱいありすぎるよ!いつの日か、同じようにスポーツに対するアツい情熱を持った奴らと、一緒に色々な改革ができたらいいなと思うよ。たとえば、日本のバスケットだけに焦点を絞った新しい雑誌を是非作ってみたいね。選手も含めて日本における問題点や、それをどうやって変えていったらいいかを探っていきたい。将来的にはコーチもやりたいと思っているし・・・。でも、まずは状況を見守っていくことからかな。

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Thank you!今後の活躍をお祈りしています!
'08/02/22 UPDATE
interview by AKIKO

協力・写真提供 by 高松ファイブアローズ
高松ファイブアローズ Official Web Site
アイザック・ソジャナー選手サイト「da glueman's journey」
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