YOSHIEによるパンキング初級クラス・90分間の例

レッスンは私にとって“鍛錬”、そして“解放”。刺激をもらえるので他のダンサーのレッスンを受けるのも好きです。ただ与えられた振付を踊る楽しさだけではなく、どのジャンルでも共通するダンサーとしての適応能力を身に付け、自分のノリを引き出せるような内容を意識しています。90分間のレッスンで自分を変える！そんな勢いで心身を見つめましょう。by YOSHIE

■レッスンポイント

動きの確認と身体の伸ばし方を重点的にやります。途中行うロールアップは、精神の統一を意識したもの。起き上がって来る最中に髪の毛や服を触ったりしないで。自分に対し自信を持つことが重要で、自分を見つめ集中を高めるために大切な時間。

腕立てと腹筋は、その日の気分で毎回違う内容＆回数を行う。そうすることで、慣れによる筋肉の衰えを防ぎ、満遍なく筋肉と神経に刺激を与えることができる。

●身体のひねりを重要視した動き
●重心の引き上げ・ケツ筋の締め上げ

→お腹の奥にある軸を引き上げるために、お尻の筋肉を締めます。ジャズのクラスなどで両足を1番ポジション(両つま先，両膝を外側に開いた状態。)ではよくやりますが、私のレッスンでは、両足をパラレル(並行)に開いた上体でおしりを締め、音に合わせてルルベアップ・ダウンをします。

→踊っているときに近い形で行うことで、おなかを引き上げる感覚がより強化されます。

●アームス基礎
パンキングの基礎となる腕の動き。身体が腕に振られることなく、背中・肩・肘のポジションと支点を保つことが重要。まずは顔の前と後に手を振り落とす。

★手首が顔の前と後ろでカーブを描くのではなく(近道はNG！)、一度頭の上に上げてから下に叩きつける。両腕で前後に行ったら、右腕が前＋左腕が後ろ、その逆をテンポを速めながら行います。

●アームス応用
肘を胸の前でくっつける意識で振ります。身体がぶれないように。

●円をきれいに描く
脇を開いて肘を固定し、肘を円の中心になるように回転させます。

前進しながら動きをつけることで、鏡の前だとできる動きに難易度がアップ。移動しながら踊ることで、ショウタイムなどの現場を意識でき、上半身と下半身のバランスを調整。

★フリースタイルを必ず入れる
→この日は4でやったアームスの動き(1×8) → フリースタイル(1×8) →アームス･･･のくり返しで前進。即興(アドリブ)への抵抗をなくし、自分のノリを作っていく。

・レッスン内容に対して選曲をし、振付はそのインスピレーションで創ってきます。振付を踊った後はそのままフリースタイルに突入。スタジオの照明を落とし、自分のノリで表現する時間。

振りが難しい場合は、振りに入っている動きをレッスン中に練習できるようにする。2週間ごとにふりを変えていくので、2週目は前の週の復習も兼ねた内容になっている。

★曲がかかり、振付けた部分から踊り始めるのではなく、曲がかかったときから音に乗り、そのまま振付に入るとすごく良いものが出る。

★テクニック・ノリ・リズムを重視し、流れを意識する。「最近は重いビートでやったから、今度は緩い雰囲気にしよう」「あの子はあれが苦手だから、少し取り入れよう」など、生徒の状況によって振り付けの内容を決めていきます。

★基礎練は適応能力を高めるものなので、必ず復習をしてほしい。自分で考えることからスタートします。

■全身全霊で楽しみ、努力することの美しさ。