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DANCIN' TO THE TOP
ヒップホップダンサーに限らず、アライブTVにヤラれた連中は首を長くして待っていたハズのMAR-QUEST、PRANCER、HELL RAISERS、そしてHARLEM SHAKERSの来日。 彼等のショウケイスを中心としたイベント、"DANCIN' TO THETOP"が10月26日深夜、渋谷ON AIR EASTで無事※開催された。

※10月21日に行われるはずだったこのイベントはアメリカを襲ったテロ事件の影響により、26日に延期開催された。
延期等の事情により参加チーム数が減ってしまったものの、今回の来日メンバーによるジャッジのもと行われたコンテストでは、SYMBOLISMが安定した実力を見せて優勝た。
深い時間になり、客のテンションも上がってくると、いきなりMAR-QUESTのライブに突入。あのビデオで使われていた"Brooklyn"を含む2曲をキック。残念ながらダンスは少ししか披露しなかったが、その一挙手一投足から彼独特の余人には真似できない「ニュアンス」が垣間見えた。ステージ最前列に詰め掛けたファンのテンションに負けず、本人もステージからダイブするほどのノリノリ振りで充実したショウケイスを終えた。
「SHAKE」。すっかり日本でもおなじみとなりつつあるヒップホップの新しいスタイル。最近の海外アーティストのPVを見ればその流行振りがよくわかる(マイケルの踊りにも...?)。その火付け役、オリジネイターがHARLEM SHAKERSだ。N.Y.出身の彼等は最近めきめき頭角をあらわし、EVEのバックダンサーやDESTINY'S CHILDのPV出演等、大活躍中だ。
なんと言っても今回の目玉は彼等のショウ。シェイク以外の引き出しがあるのか、日本人向けのショウアップしたステージができるのか危ぶむ声もあったが、その「動きのヤバさ」だけでそんな危惧は吹っ飛ばされた。当然のごとくEVE"Who's That Girl"を使い、〜らが踊りだすだけで、その「切れ」、テンションに開場は大騒ぎ。踊りながら水を吐き出したり、その水を舐めてみたり、その名の通りダーティなパフォーマンスのDIRTY KIRK、マイクまで持ち出して「HARLEM SHAKERS! ノーリノーリ!」とコール&レスポンスをはじめるSMILE BOOGIE。とにかくハチャメチャなステージながら、しっかり見せきるそのダンスは本物だった。
諸事情により運営には問題も見られたこのイベントだが、やはりNYのダンサー達は我々ストリートダンサーのルーツであり、いまだに新しいものを届けてくれるということを教えてくれた。彼等が生み出した「SHAKE」に続くものを、日本から作り出せること、それが次のステップだろう。
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'01/11/27 UPDATE
Editor:JIRO


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