TDM - トウキョウダンスマガジン

LEM-HAR FINAL
トップバッターは「DIGITAL JUNKEEZ」。フロアのテンションをますますヒートアップさせるようなオープニングから、曲を余すところなく使ったルーティンと構成で「これでもか」って感じの濃いダンスを展開。ソロに入るまでのつなぎとか、随所で見せる小ネタも狙いどおり。「ホント盛り上げるのがうまいチームだな〜」と思いつつ、それぞれの動きに細かいコダワリも垣間見えた。選曲もバラエティに富んでおり、マイケルジャクソンの扮装(?)をしたナオヤ(ex-ZOO)が途中登場したりと、なかなか見れない「イイモノ」見せてもらった感じ。
お次はGIRLSの「CRiB&CHOCOBALL」。彼女らのダンスに、瞬きすることもできずに見入ってしまった。カッコイイことは今更言うまでもないのだけど、衣装も表情も踊り方も、とにかく沸き立つような「色香」を醸し出していた。後半の「LADY MARMALADE」の選曲もさることながら、ステージから感じる圧倒的な存在感。女性からの黄色い声援も飛んでいて、相変わらずの人気を誇っていた。
3チーム目は「天和(テンホー)」。SHOW開始と同時にすごい声援。前半はニュージャックスウィングのルーティーン、後半はハウスに乗せたソロのオンパレード、という極めてオイシイ構成。前半のルーティーンもさることながら、入れ替わり立ち代りあたかもバトルでもしてるかのように出てくる後半は、特に見ごたえ充分だった。普通、ソロの連続だとよっぽどレベルが高い人達でやらないと飽きてしまうのに、最後まで観客を惹きつけて魅せていたという感じ。ちなみにRA-HAも踊りを披露していたが「OYAJI & GENTLEMENS」で一世を風靡した1人だけに、さすがのキレを見せてくれた。
さて、いよいよトリを飾るのは、言わずとしれたRA-HA。メロディアスな曲とビートの利いた曲の二曲を歌い終えた彼に押し寄せたのは、アンコールの嵐。照明も明るくなっているのに鳴り止まないコールに、困ったような嬉しいような表情のRA-HAがとても印象的だった。オーガナイザーとして最後にRA-HAが挨拶をしたのだが、その中での「みんなオレの大切なタカラモノだよ!!」という言葉は彼の本心からのセリフに違いない。
SHOWTIME終了後は、余韻の残るなか再びDJタイム。2FはHIPHOP、3FはHOUSE→TRANCE。ところで、3FでHOUSEに酔いしれていたときにふとフロアを見渡してみると、小柳ユキやエグザイルなど、いろんなアーティスト達を発見。普段街で見かけたら大騒ぎしてしまいそうな顔ぶれだったが、この日のLEM-HARの雰囲気のせいか、とても落ち着いた気持ちで「あのアーティストと同じ場所で同じ時間を過ごしてるんだなあ」と思えた。そのくらい気持ちいいイベントだった、といっても過言ではないだろう。

今回で終わりというのが残念なLEM-HARだが、最終回にふさわしい濃い空間を味わうことができた。クラブイベントの醍醐味を堪能したいという方は、今後のRA-HAの動向にぜひ注目していただきたい。
'01/12/27 UPDATE
Editor:IMAKEN
← Back12


Back Number