TDM - トウキョウダンスマガジン

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜
DVD『YELLOW BLACK VIDEO』 TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜
XXX-LARGE×HEX BEXという東西ヒップホップ表現者の六重奏、そしてトラックをアンダーグラウンドの重鎮DJ O-NOが担当し、聖地・NYでの撮影によって完成されたDVD『YELLOW BLACK VIDEO』が好評発売中だ。メンバーのTETSU、HONGOU、DJ O-NO、sakura productionの佐野氏に行ったインタビューから、彼らから放たれるメッセージを感じ取ってもらいたい。

XXX-LARGE (TETSU, METH, TAKESABURO)

XXX-LARGE E-MOのMETH、TETSU、そしてSo DeepのTAKESABUROが、2001年のとあるイベントで偶然かつ必然的に出会い、“HIP HOPへの追及”という同じ目的のもと結成に至る。個々がシーンにおいて知名度のあるチームで活動していて、誰もが認める存在であり、長いキャリアと経験を持つ。ヒップホップに様々な要素の入った彼らのダンススタイルにはシーンの常識をくつがえし、全国のストリートダンサーから絶大なる支持を得ている。活動としては全国でのクラブイベントのゲスト出演を中心とし、イベントオーガナイズ、プロデュース、アパレルブランドプレス、デザイナー、MIX CD制作等幅広い。TV番組『少年チャンプル』『スーパーチャンプル』『RAVE2001』『SMAP×SMAP』などに出演。メジャーシーンの活動ではElisha La Varne、TRF、W-inds、V6、山田 優などのアーティスト振付、サポートダンサーなど。ラッパーのPRIMAL、カルデラビスタのPVにも友情出演。2005年12月には飽和状態のシーンに喝を入れるべく、XXX-LARGEオーガナイズイベント「EXTRA LOUNGE」を始動。ショータイムばかりの商業的なダンスイベントの形式とは全く異なり、パーティースタイルの彼らの色が強く打ち出されている内容となっていて、平日開催にも関わらず、平均500人の集客を集め、東京ダンスシーンのビッグパーティーと言っても過言ではないだろう。 単なるストリートダンサーという枠だけではおさまらず、それぞれが一人のアーティストとして様々な活動をこなしている。
http://www.xxx-large.com




HEX BEX (HONGOU, KUCHA, CHEKE)

HEX BEX関西ダンスシーンにおいて絶大な支持を集めるヒップホップダンスチーム。この三人から出るグルーブ感と危ないニオイで2004年にはJAPAN DANCE DELIGHT特別賞、2005年にはOSAKA DANCE DELIGHTで優勝し、関西のアンダーグラウンドシーンに、光を差し込む。ショーでは、西のビッグイベントSTYLE JUNCTION、東のMAIN STREETなどに出演。また、モデル、CM、TV、クラブでのゲストショー、ファッションショー、コンテストジャッジをつとめ、インストラクターとしても活躍中。最近では上海にてワークショップを行い、個人でもアパレルブランド『MAPLE COMICS』を立ち上げ、ストリートという枠で活躍している。
http://www.madebymelanin.jp




DJ O-NO

東京都町田市出身。スピリットとしてのパンクに共鳴し10代半ばよりベーシストとして音楽活動を開始。 ヒップホップ、ロック、ブルース、レゲエ、ソウル、ファンク、ジャズ、ラテンミュージックと様々な音楽を数多くのバンド活動 と共に吸収。並行しカルチャー、アートとしてのヒップホップに傾倒し90年半ばよりDJ 活動をスタート。 そして00 年より自身が主宰するレコード専門レーベル「Urban Lights Recordings」を立ち上げる。 その後、ヒップホップトラックメーカーチーム「The Unknown」を経て現在に至る。また、彼を中心にMPC Genius「Violator/Sakata 」(バイオレータースラッシュサカタ)等 一貫して“ストイック”に「音楽の追求」にしか生きれなかった人間3人によってヒップホップトラックメーカーチーム「SHAFTT」が2006 年に結成。80's、90's のUSヒップホップに強い影響を受けたサンプリング・ミュージックを主体としたサウンドとその日本人離れした卓越した黒いグルーヴが最大の特長。
http://www.i-freaks.com


上げられる奴らとは一緒にいたい。 

TDM

まず、今回のXXX-LARGE (以下XXXL) とHEX BEX (以下HEX) の出会いから教えていただけますか?

TETSU

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜HEXとはジャパンダンスディライトVOL.11の決勝 (2004年8月) で初めて会いました。HEXの使ってたトラックが渋くて (笑) 。ショーもキテたし!速攻でナンパしましたね (笑)。

HONGOU

XXXLが大阪に何度かショーで来たりして、連絡取りあって、ZEPP大阪のSTYLE JUNCTIONで初めて絡んで、そっからの流れだね。

TETSU

絶好のタイミングがあって、大家族でニューヨークに行こー!って話が出て、それで皆でワラワラ旅へと。そんなら映像も一緒に撮ってみようって。

HONGOU

うん、自然な流れやった。お互い無理しないところがイイ。

TETSU

楽しんだよね。お互い同じ匂いがするし、繋がるキーワードが一緒だからニューヨークの旅はかなり盛り上がったよね。

TDM

チーム名がかっこいいと思ったんですが、その由来は?

HONGOU

はじめは“ロコブラザーズ”やったんですよ (笑) 。

TETSU

ヤバイね!ハワイのにおいがする (笑) 。

HONGOU

当時の彼女に「あんた、それはナイ。」って突っ込まれてすぐに変えたんですけど (笑) 。次の候補がHEX BEXで、これならカッコいいなって思って。

TETSU

“HEX BEX”ってゴロがイイし、名前にパンチがあるよね。

HONGOU

それから、なんかのコンテストでCHEKEのチームを見て、いいなと思って、審査の前に呼び出して、「今度、お茶しようよ。」って声かけたんです。

全員

(笑) 。

HONGOU

結構前からCHEKEのことは知ってて、タイミング合ったから、いきなり声かけて (笑) 。CHEKEは最初勘ぐってましたね〜。『なんやろ?』って (笑) 。そこからネタ創って動き始めた感じです。

TETSU

それが、俺が初めて見たダンディラのネタ!?

HONGOU

本腰の一発目!

TETSU

マジやられました!あのショーは。

TDM

HEXから見た、XXXLの魅力は?

HONGOU

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜まず、ダンスっていう枠でいうと、ショーを見て、「おぉ!」って鳥肌が立つ瞬間ってあります。それをピンポイントで出せる奴らやなっていうのは、一瞬で思えて、まずそこで、こいつらはもっと知りたいな〜って思いました。

やっぱりテンション上げられる奴らとは一緒にいたいじゃないですか。お互い上がっていきたいから。あとは、やっぱりダンスというより、ヒップホップが好きって全面にわかるし、もう、やってること全部がリスペクト。ゆるい部分も含めて (笑)。

心が開かれるまでの“試練”。

TDM

では、DJ O-NOさんとの出会いは?

TETSU

タケ (TAKESABURO) の地元・町田のVOXでやってたパーティーで回してたのがO-NOさん。サノちゃんは裏方で動いてて、遊びに行った時にタケが紹介してくれたのが出会い。

佐野

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜タケとは昔からの町田の友人です、O-NOさんは町田のボス的存在で、レコ屋『FREAKS RECORDS』の顔です。僕等とは別格にヒップホップIQが高くて以前からリスペクトしてました。町田を盛り上げて行く為に賛同してくれて、今に至る感じです。ヤバイ人です・・・。

TETSU

音のこと何でも知ってるから、度々“O-NO試練”を与えられました。俺が中途半端で未熟だと、もっと学んだほうがイイでしょ?みたいな。最初は厳しかったんですよ〜。

DJ O-NO

そうだったっけ? (笑) 。

TDM

何か彼らにメッセージを与えようとしてた感覚があったんですか?

DJ O-NO

ダンスシーンとは現場が全然違うし、離れていたから、「ダンサーってどうなのかな?」とは思ってました。

TETSU

O-NOさんは俺等よりも以前から、アーティストにトラックを提供したり、DJとしての活動を繋けてて、俺等も同時期にシーンで奮闘してたんだけど、町田で出会うまでお互い面識がなくて。

99年辺りから一時期ダンスシーンが低迷してきてて、昔はヒップホップのパーティーって言ったら、川崎CLUB CITTA’のステージで、ペイジャーやキングギドラがラップしてたり、ジャンル関係無くヒップホップが繋がってた時代だった。

町田でのO-NOさんとの出会いで、改めて今の現状を確認できて、お互いのパーティーに遊びに行ったりして遊ぶようになったんだよね。

佐野

今回のプロジェクトは実はO-NOさんがニューヨークにトラック持って行くって話が出て、そんなら皆で賛同しよう的な流れで (笑) 。O-NOさんの周りには常にホットな空気が流れてるんですよ。

DJ O-NO

ブルックリンの下町で家借りて、皆でワイワイ盛り上がったね〜 (笑) 。

TDM

いい音があればダンサーは生きていけるし、そういう存在とつながれたのはすばらしい出会いですね。O-NOさんはこんなにダンサーと親しくなると思っていましたか?

DJ O-NO

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜ヒップホップカルチャーとしてラップにせよ、ダンス、グラフ、DJ、ビートボクサーが絡んだ映像の音を創りたくて、このタイミングでダンスと繋がるようになったんだよね。

皆と出会った当時、彼等は単純にダンスシーンに刺激が無くて、飽きている感じだった。自分たちでクリエイトするって言う志に、それなら賛同できるなって。

ダンスシーンに対しては ショーの時にジーッと体育座りして、ダンスを観てるイメージがあった。90年代のパーティーは皆ガン踊りしてたし、もっと盛り上がってたよ。今のダンサーは皆うまいけど、クラブに来てる人は楽しめてるのかな?って。熱くない。

TETSU

ダンスはヒップホップカルチャーの中じゃなく、ダンサーだけの方向へ流れていってる、テクニックだけを求めて、音楽とかけ離れてしまっている、だからDJの人からの視点は寒く見られるのかもしれない。

よくO-NOさんに叩かれました。イイのこんなんで?って。 俺等ぐらいの年代だと、リアルタイムで体感してる先輩がナカナカいないのが現状で、O-NOさんと交流が持てたことで多くを学びました。

空気を変える“核”的存在。

HONGOU

O-NOさんは俺等の“核”。O-NOさんが開放する瞬間は毎回アがる。

はじめに会ったときは、こっちに背中を向けて座ってて、顔も見せてくれないし。「何やこの人!?」って思った (笑) 。

DJ O-NO

でも、ダンス観て一発でHEXのファンになったけどね (笑) 。

TETSU

そう!O-NOさんはHEXファンだね!良くXXXLと比較されるんです。

DJ O-NO

やっぱり、XXXLとはいつも一緒にいるから、身内色が強いんだよね。HEXとはナカナカ会えない分、会うとハシャいじゃうね (笑) 。HEXは皆キャラが濃くてイケてるんだよ。

TDM

この前のDABDABでのDVD SHOWCASE、XXX-LARGEとDJ O-NOさんは本当にカッコよかったです。

佐野

でも、6人の踊りはさらにいいですよ〜。今回のDVDと合わせて全国ツアーで日本を旅してるので、是非生で観に来て下さい。

TETSU

この6人で一つの形になったのも、やっぱりO-NOさんのおかげなんだよね。この人が裏で音を巧みに操作してくれて、うちらはダンスする!O-NOさんによって、空気一個変わる。

HONGOU

うん、全然空気違う。

DJ O-NO

あ、本当?

HONGOU

CDの再生ボタンをポンって押されるのと、O-NOさんが皿を回すのとでは、全然違いますわ!

TETSU

始まる前にO-NOさんが出す“ズクズク”ってスクラッチ音が聞こえると、「うおー!きたー!」ってなる。そこでスイッチが入るよね。後ろからめちゃくちゃあおってくるし、たまに気が付けば、レコード回しっぱなしで、ライブ中なのに気付いたら隣にいたときもあるし (笑) 。それくらいフルで気持ちを上げてくれるんだよね。

TDM

こんなにリスペクトしている話を、これだけ個性の強いメンバー個々から聞くので、O-NOさんへの気持ちがすごく伝わります。

DJ O-NO

いやー有難いですね。

佐野

本当に、O-NOさんがいなかったら、この6人が一緒になることはなかったですからね。なんて言うんでしょう・・・もう、テンションが違うんです。

TETSU

うん。テンションがハンパない。俺等が出遅れるくらいスイッチの切り替えが凄い (笑) 。気がついたらその場の空気がO-NOさんワールドになってる。

HONGOU

でも、俺らはそれをドンと来い!って受け止めて、そこでまたアがる。

佐野

O-NOさんはクラブの遊び方を知ってるんです。パーティーはショーで終わりではなくて、終わった後にお酒を飲むとか、女の子と話すとか、踊るとか。

TETSU

クラブに一番最後まで絶対いるもんね (笑) 。たぶんO-NOさんが一番タフっす。

HONGOU

ホンマにタフ!誰よりも一番勢いがある。

TDM

ダンサーにタフって言われる人は、なかなかいないですよ (笑) 。

全員

(笑) 。

大阪にHEX BEX在り。 

TDM

XXX-LARGE主催でEXTRA LOUNGEをやってきているけど、リリースツアーにも11月に組み込まれていますよね。

佐野

ダンスイベントってどうしてもダンサーだけが集まりがちだけれど、もっと純粋に踊れて、ヒップホップ好きが集まる交流の場的なことをやっていきたいという話から、形になりました。DVDリリースツアーの中では11月29日にEXTRA LOUNGE@新宿LOFT、12月12日にHEX主催のLOST BLOCK@大阪DONFLEXでやりますよ。

HONGOU

ドンフレは俺らの青春時代の箱!

TDM

HONGOU君から見た大阪のダンスシーンはどうですか?

HONGOU

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜自分の中では、いろんなものにキッパリとした分かれ目がなくて、どこかで繋がってます。最近、一緒に行動させてもらってるメインストリームのラッパーやDJの友達とかがいるんですが、そういうつながりのクラブイベントにもいくし、ダンスイベントにも行くので、あまり分かれてないんですよね。

ただ、ヒップホップ独自のかっこつけたがるところがあって、あともう一歩!っていう感じ。人にはたくさん考えがあるんで一律には言えませんし、もちろん良いパーティーはたくさんありますけどね。

TETSU

大阪はヒップホップ革命を起こせると思う。アンダーグラウンドで活動してるイケてるラッパーも、DJも、ダンサーもいるから、もう一つ何かデカイことできるんじゃないかなと。

でも、HEXがドンフレのレギュラーで出てる「ONE TWO ONE TWO」っていうパーティーに出させてもらったんだけど、あれは面白かったなぁ〜。

HONGOU

いいでしょ。あと、SOUND CHANNELっていう箱もお勧め。

DJ O-NO

HEXは間違いなく大阪シーンの中心にいるよね。

佐野

それに、HONGOUさんはダンスもやって、服のブランドも手がけてて・・・ダンス以外のジャンルともちゃんとリンクして動いていて、シーンを創っていてリスペクトしてます。

TDM

社会人としての一面をきちんと持っていらっしゃるんですね。

HONGOU

いや、東京よりは確実にダンス以外にも仕事してないと、食べていけないっていう現状だからね。でも、シーンに昔から一緒にイベントとかでつながっているラッパーやDJ、ダンサーが頑張って残ってるから、今でも仲間とワイワイしてるんで熱いです!そういう関係は嬉しいですね。

この6人でやることへの価値観を上げたい。

TDM

では、今後のXXXLとHEXとO-NOさんはどうなっていくんでしょう?

佐野

自分も気になります。どうするんですか? (笑) 。

HONGOU

とりあえず、何かにチャレンジしたいね〜。例えば、コンテストであったり、もう少し活動の幅を広げて企んでみたり、常にエンジンをかけていきたいなと。大阪と東京で離れていてもXXXLとは絡みますね。

TETSU

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜企んでることはいっぱいあるよね。とにかく今回のDVDを一人でも多くの人に見てもらいたい。DVDはうちらの名刺代わりだから。今回のリリースでツアー中も常に撮影をしていて、シリーズ化も考えてる。珍遊記的な (笑) 。 とにかく行動して、そこから次の動きに繋げていきたいですね。

ダンスって音楽と一心同体で、歌ったり、喋ってはいないけど身体全身で音を表現してる。ダンサーの新しい立ち位置というか、映像を通し、また違った角度でダンスを表現したいと思ってます、俺等プレイヤーは、まだまだいろいろと吸収して自分磨きを怠らず、ライブに向けて精進しますよ。

TDM

これは個人的で率直な意見なんですが、DABDABでのショーケースを見てからDVDを観たときの感覚と、見る前に観ていたときの感覚とが全然違ったんです。でも、多くの人はショーを観ることなくDVDを手にすると思うんですけど、それだと何か足りなかった・・・何かはわからないんですが。

でも、ショーを観てからDVDを見ると「あ、なるほどね。」という感覚と共に、多くの人にもそういう感覚と一緒にこのDVDを手にして欲しいと思ったんです。

TETSU

ダンスものなら何でもそうだとは思う。ダンスの魅力は映像や情報だけじゃないから。なぜうちらが踊ってきているのかというと、いろんな人たちのいいライブを見て、肌で感じてグッドバイブスを吸収できているから。

だから、あとは、クラブに足を運んで感じててもらうしかない。ツアーで全国を回り、クラブに行ったら行っただけ仲間ができるし、いろんな人と繋がって、いいものを吸収できる。やっぱり現場に足を運ばないとダメなんだなって思った。こればっかりは、自分の目で見て感じないとわからないから。

佐野

DVDを売りたいというよりも、CDをライブの為に持っていたいと思われるのと同じように、この6人でやることへの価値観というか、6人のライブを観てもらうことへの価値観を上げたいですね。

勘ぐるな!楽しめ! 

TDM

では、最後にメッセージをお願いします。

TETSU

一番の根っこにあるところは、楽しみましょう!っていうところ。最近の世の中は何かと硬く考えがちだから、そういうのを取っ払って、純粋に、あまり勘ぐらないでクラブに遊びに来て欲しい。俺らは純粋に「あそこに行ったら何があるんだろう?」って毎回ドキドキしながら遊びに行ってたもんね。

HONGOU

ホントに今は勘ぐりすぎやね。「どうやって練習したらいいんですか?」っていうのは面白くない。確かにアドバイスはしてあげたいけど、楽しみ方をもっと伝えてあげたいのに、ダンスのことしか前になくて、“楽しむ”ってところを消して、“ダンスをする”“上手くなる”にしてしまってるのが、胸が痛いな。

TETSU

「どうやったら賞取れますか?」とかね。

HONGOU

いや、まずはそこじゃなくて、楽しめ!って言いたい。

DJ O-NO

DVD『YELLOW BLACK VIDEO』TETSU×HONGOU×DJ O-NO 〜ENJOY IT.〜やりたいことやんないと意味がないよね。それが会社に入ってようが、入っていまいが関係ない。あとはやっぱり、ずっと続けること。続けないと話にならない。何も言えない。そこは無理してかっこつけない。

今のダンサーの下の世代の子たちに見せていきたいね。HIP HOPを創っていきたい。自分は裏方でいいので。

まあ、来年も何が起こるかわからないよね。

TETSU

ダンサーもイベントくくりではなく、お酒や仲間と絡んで情報交換して、クラブのでかいスピーカーから出るいい音で踊って遊んで欲しい。東京はダンス人口がめちゃくちゃ多いのに、楽しめてる人はホント少なすぎると思う。動き出そう!若い世代の子たちはエネルギーがあり余ってるから、もっともっと楽しくなると思います。

TDM

ありがとうございました。残りのツアーも頑張ってください!
'08/12/08 UPDATE
Interview by AKIKO
Photo by AKIKO & imu
Special Thanks:sakura production
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