TDM - トウキョウダンスマガジン

様々なジャンルを通過してきたメンバー9名のダンス集団“Nu-dancers”
NAOKIのIRVIN LEWIS(BROTERS IN JAZZ)とのロンドンツアーから
NAOKI【以下:N】 日本との違いが楽しかった。ロンドンの人達は同質化されているっていうか・・・ラフな感じ。本当にお金のない人とか、ロンドンに居るのに英語喋れない人とか、教育も全く受けてない人とか、いろんな人が普通に生活しているから、もっと人間臭いって感じかな。「自分自身で生きてる」っていうか、あんまり周りを気にしてない。流行に関しても、「何が流行っているのか?」とかではなくて、「何が好きか?」みたいな。(笑)多分、ロンドンの持つダンスの評価とかも日本とは全然違ってくるんじゃないかな。「良いものは良い」じゃないけど、「自分に伝わったか?伝わってないか?」、「かっこいい」とかってよりも「ステップがタイトでいいね。」みたいにもっとナチュラル。ダンスをやっているスタンス(文化)も違うよね。ロンドンでは週末になるとみんながみんなクラブに行くし、いろんな国の人も多い。そう考えると、日本ってクラブに行っても日本人が多いから、「日本って、まだ鎖国なんだな。」って思うし、結局は価値観が日本人的価値観しかない。いろんな所から来たいろんな価値観が交じり合って、より個性が強調されている。強調しないと「何が良くて、何が良くないのか?」分からなくなる。でもその強調し合える環境が好きで楽しかった。

【N】周りの環境は違っても“Nu-dancers”のやっている事と似ているかもね。メンバーの踊りを好きになって、その“Nu-dancers”の中でやっているカポエイラが好きになる。だからみんなにも会いたくなる。みんなの生活はバラバラだけど、その一辺に“Nu-dancers”っていう集団がある。ある意味偏った趣向を持つメンバーが集まって、それなりのサイクルを作っているのかも。

【SH】一人一人が依存してない。各人が尊重してないと共存できない空間だと思う。

【T】いいプレッシャーもあるし、アスリート精神も持っている。負けん気も強いし「ショウタイムをやるよ。」って言ったらみんな構えるし、ショウタイムの中で勝負している。それがショウタイムで「ダンスは楽しい」っていうカルチャーの広め方をしたいよね。

【SH】新しいモノを発見していきたい気持ちと、やっぱりベーシックなモノにも拘りたいっていうのがある。ベーシックの良さって絶対あるし、それを全く見えない形にしちゃうのは違うかなって思うかな。方向性を間違えないように良いモノを創れたらいいな。
今年の1年
AMAZING a.k.a CHORO【以下;C】 「“SYMBL‐ISM”と何かやりたい」っていうのが今年の抱負だったんですけど、新年会でSuthoomさんが誘ってくれたので、1月1日に決めた抱負が1月4日に叶っちゃった。(笑)でも、自分の中で革命を起こそうと思っていた1年だった。自分はBE‐BOPからダンスに関わり始めたんだけど、そのBE‐BOPを日本人が感じたBE‐BOPに変えていきたい。音楽にもスウィングとかと同様にビバップっていうジャンルがあって、(ハウスで例えるとディープハウスやプログレッシブハウス等)いろんな経緯を経てビバップっていう音楽のジャンルに到達していて、ダンスのBE‐BOPとミュージックのビバップがリンクしていない事に気が付いた。UK JAZZ DANCEを踊っている本人達と踊ったから気付けた。だからこそ、BE‐BOPというダンスにいろんなダンスのジャンルを混ぜて、日本人的なBE‐BOPの新しいスタイルを作っていきたい。そういう面では今年は少し進歩してきた感じかな。あとダンス以外のインターネットを使って広めていこうと思ってサイトを立ち上げる事もしたり。

MISAKO【以下:M】 ダンスを始めた時に「この人と話せたらいいなぁ」って思っている人と自然に知り会う事が出来た。喋れたら幸せって思っていた人と喋れた1年だったかな。(笑)

【SH】今年は転機の年だった。「戀 ren」ていうチームを解散した事から始まり、同時期に“Nu-dancers”や、他のダンサーとコラボレーションする事が多くなった。SOULやPANKINGで先輩のダンサーの方と踊る機会が増えると、技術だけでなくダンスに対する価値観でも刺激を受ける。“Nu-dancers”に帰って来ると新しいモノの発見がいろいろあって、内容の濃い1年だった。前よりも自由な感覚になったかな。 (上着を脱いだDAISUKEの胸に『野田市代表 長瀬大介』の名札が付いていて、一斉に爆笑。)

【D】今日、ネパールの支援ボランティアの関係で、親の友人の家にネパール人が来ていて、ネパールの曲と料理を提供してくれるっていうから、興味があって行って来た。ボランティア集団の人達はみんな年配の人ばっかりで若いのは俺一人だったけど。(笑)「何をやっているのですか?」っていう質問の流れからダンスを踊る事になったの。でも、ネパールの人達がいい音楽をする人達で、一緒にセッションしてくれる事になったから、すごく楽しんじゃった。(笑)ネパールの料理も美味しかったし。でも、コレって今年一年の話じゃないよね。(笑)
最後の締め
“Nu-dancers”のショーやパーティーを通じて元気が出たり、勇気が湧いたりするような活動をしていきたい。「趣味でダンスを続ける“一生の遊び”」っていえる人を増やすような活動をしたい。ダンス/ファッション/音楽/人との繋がりでクリエイティブな生活をしていけるような基盤を作っていきたい。皆、友達になれたら嬉しいです。 後、今日海外に居て参加出来なかったメンバーのGOMEも、素晴らしいメンバーの一員である事も伝えたい。
Topics
SPIRITUAL YOYOGI LIFE Nu-dancers
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イベントSun*nova、I.T.T、sambalism等のショー映像は勿論の事、DVDでしか見ることの出来ないプライベート映像満載。GOMEのセミヌード!?、Suthoomさんの鏡芸もナカナカ・・・。
(2005/02/14更新)

Nu-dancers

実験室的空間「studio worcle」を拠点に新たなスタイルを模索する次世代ダンス集団。 様々なジャンルを通過してきたメンバー9名が意気投合、2003年末結成。(TAKUYA、Suthoom、AMAZING a.k.a CHORO、NAOKI、DAISUKE、SHOKO、GOME、NABE、MISAKO)普段は各々別々のジャンル、フィールドにて活動。東京をはじめ日本全国、また海外でも勢力的に活動しているメンバーも含む。またダンスパフォーマンス以外にもDJ、ライター、イベントオーガナイズ、studio 運営、話題のDVD「TOKYO INDEPENDENT」の制作、出演・・・などその活動範囲は幅広 、偏った!?シーン拡大にあらゆる角度から貢献している。

イベント関連 http://www.ittclub.com
studio worcle http://www.studioworcle.com

'04/12/17 UPDATE
Text : AKIKO
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