JUN・カポエラじゃない、あくまでダンサー ■ カポエラをやってきて忘れられない思い出とかあります？ ブラジルに行ったときかな。1ヶ月程度だったんだけど、とにかく辛かった。（その頃は）金がなくてね。まず食事が1日ホットドッグ一本とか…宿は暑くてクーラーもなくて寝れない。しかもダニ、蚊、ゴキブリがいる。ちがう意味ですごかった。おもしろかったけどね…でも絶対もう行かないかな（笑）。 ■ 本場でのカポエラの練習はどうでした？ これがまた、ひたすらジンガ※を踏まされる。ずうっと1時間くらい延々とジンガ。これもけっこうきつかったなぁ…でもレベルは全然違うよね。向こうは小さいうちから皆やってるから、どうしようもない。 ※ジンガ：体を前後に動かしてステップを踏むカポエラの基本動作。 ■ カポエリスタとしてやりたいことは？ いや、俺はカポエリスタじゃないよ。あくまでもダンサー。別にカポエラをむちゃくちゃ広めようとかって考えてるわけでもなくて、単純にL.Aに渡ったとき、そこでカポエラを見て（踊りとして）とにかくカッコよかったんだよね。だから熱心に習った。今でも気持ちはそのままかな。 ■ これからやっていきたい方向とかあります？ うーん、そうだなぁ…ダンスに限らずいろいろやっていきたいね。去年はSET※で役者もやったし（笑）。いろいろ面白いことは試して、ダメそうなら止めればいいじゃない。それはダンスも同じ。楽しいことをやっていく、というコトかな。形にとらわれちゃダメだと思うよ。 ※SET：Super Eccentric Theater。三宅裕二率いる劇団。 恣意的な方向性を持たず、かっこいいコト、楽しいコト、面白いコトをやればよいという、本当にストレートで純粋な印象のJUNさんであった。一般には「JUN＝カポエラ」というイメージが強いのだが、実際のJUNさんのダンスショーには、HipHop、House、ポップロックなど、多彩なジャンルが登場する。ある生徒さんの「JUNさんのスタイル（Style.J）に惹かれてカポエラの教室にも来るし、HipHopのクラスにも行ってます」というコメントが、JUNさんを象徴的に表現しているような気がする。今後も我々に新しいモノ、楽しいモノを提示していってくれるのではないだろうか。 '00/05/28 UPDATE Interview & Text : AOYAMA(DDF) Jun Information Fitness World HipHop : 火曜日　21：00-22：15 カポエラ : 金曜日　19：30-21：30 問い合わせ : 03-5485-1010   Studio Faith HipHop : 木曜日　20：30-10：00 カポエラ : 水曜日　16：30-17：30 問い合わせ : 03-3583-9699 リットーミュージック社より出版されている『 Dance Style Basic 』（MOOK本）にて、 Jun をはじめ、JUNGLE / Yuki(Sound Cream Steppers) / ElectricBoogaloos 他、有名ダンサーのインタビューなどを読むことができます。