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新体操の舞台「BLUE VOL.2」特集 Part1
當間里美×AKIKO 〜 当たり前のことすぎて。〜
新体操の舞台「BLUE VOL.2」特集 Part1 當間里美×AKIKO 〜 当たり前のことすぎて。〜
来年2014年2月に青森県で開催される男子新体操の舞台「BLUE VOL.2」。その特集第一弾として、今回振付と出演で参加する當間里美氏へTDM編集長及びBLUE主催・制作を担うAKIKOが行ったインタビュー。

男子新体操が時代と共に進化し、人々に求められてきていることを感じずにはいられない昨今、今年1月の初演に続いて、再び「BLUE」を創ることができるのは、とても喜ばしいことでもあり、意義を感じる。そして、そこに當間氏をはじめ、ダンサーたちのセンス、熱量が掛け合さることで産まれる、あの感動の渦を再び巻き起こしたい。

“アスリートからアーティストへ。“今まで誰もやったことのないことを形にするため、男子新体操部をはじめとする出演者たち、仕掛け人であるAKIKOと監督たちの情熱が、冬を前に今はただ深々と注がれている。現地でそれをストレートに感じたという當間氏が語る当たり前なこと、シンプルなこと。

●當間里美

1993年よりジャズダンスをはじめ、安室奈美恵、郷ひろみ、MAX、B’z、上戸 彩などのツアー、サポートダンサー及び振付、ステージディレクションを行う。2006年からタップを本格的にはじめ、現在ライブ、舞台等で活躍中。
[blog] http://blog.livedoor.jp/satojazz/

とても神聖なものを感じました。

AKIKO

リハーサルのために青森に行って頂きましたが、体育館に入った時とか、学生に会った時のインスピレーションはどうでしたか?

里美

里美いやいや実は、全部ブログに書いちゃったんです(笑)。だけど、重複していい?(笑)。ともかく、とても神聖なものを感じました。あれは言ってしまえば部活の一貫なわけですよね。だけどすごく静かで、深々としてて・・・。

あと、真っ先に「荷物を持ちましょうか!?」とフレッシュな若者が来るわけですよ!まず、そこに感動したりして(笑)。そういうのは、スポーツの世界ではよくあることでしょ。でもそれが誰に言われたからでもなく、とても自然だったことに驚いた。自分も体育会系の人間だけど、あの体育館は殺伐としていないというか、穏やか、神聖、清いという印象を受けましたね。

中田部長(青森大学男子新体操部部長)が別に何を言うわけでもなく、淡々と皆さん練習してて・・・。練習って言ってもそれはそれはすごいことを普通にやってるわけですけども(笑)。技がすごい!っていうのは当たり前のことだとして、でもあの空気感は今まであまり見たことのない空気感だったかなぁ。

部長から指示を出されるわけでもなく、それぞれがそれぞれの事をやっていて、なんだかとても不思議な光景でしたね。まずはそんな練習風景をずっと見させてもらいました。楽しかったな〜。見させてもらって良かったです。

体育館までの車の中で「ようこそ!青森のパワースポットへ!」って薫くん(青森大学男子新体操部監督)に言われたけど、「確かにココ、パワースポット!」って思いました(笑)。

その日の夜、中田部長と黒須先生と薫くんと私で食事した時に部長のお話を初めていろいろ伺って、やっぱり部長からは勝負師の匂いがプンプンしました。

スポーツ界にいながら、芸術の分野にも目を向けている部長。とっても奥深さを感じたし、見ている視野の広さを感じました。やっぱり部長の考えや意思とかが、あの体育館の空気を作っているのかなって。

私が行った時は大会が近くなかったそうで、穏やかな空気の中みんな各々練習していたけど、これが大会近くなったら、まぁそれはピリリとした空気になるんでしょうね〜というのが、すごく良くわかりました。

彼らはあれだけすごいことを、危険を伴いながらやっているんだよね。一歩間違えれば本当に大事故になるわけで、命懸かっているなって思ったし、その命に懸かわることを指導している中田部長の命の懸け具合も感じた。それがあの厳粛な空気を生んでいるんだろうね。空気が乱れていないの。

私が会ったのは、穏やかな中田部長だったけど、ある時は鬼の形相、閻魔様みたいにもなる瞬間もあるんだろうね。じゃなかったら、あれだけの部にはならないよね。

私が言うのは本当に生意気だけど、腰が座っているってこういうことか・・・って思った。知識と教養、指導力、それが空気に現れてました。

もし自分に疑いがあれば、それが空気にも出ちゃうし、必然的にそんな空気は乱れていくし、人に伝わっちゃう。でも、自分が自分なりに納得してちゃんとその場所に立って、自分の役割が分かっていてその責任を果たしていれば、心は落ち着いていられるんだろうね。そして、それが人をまとめていく力になる。

・・・なんてね。本当に偉そうに言っていますけども(笑)。“うん、なるほどそうだよね!”って改めて思ったし、自分なんかまだまだ命懸けてないなって思った。空気乱れまくっちゃうから(笑)。

そんなことをぐるぐる思いながら練習風景を見ていました。

AKIKO

私も初めて練習風景みた時の衝撃は強かったですね。どんどん青森の男子新体操は良くなっているって思いたいですし、環境の変化もある。新体操の子たちが特別って思うのか、青森が特別なのかはわからないんですど。

あの子たちはあまりにもピュアで、まっすぐで、目がキラキラしていて、それを当たり前にやっていて、ジェントルマンでもあって、全国大会で優勝もしている。そんな子たちが、成功しなかったら、たぶん、男子新体操は成功しないんだなと納得できてしまう位だし、この子たちを本当に活躍していけるようにするのが、活動の根本にあります。

だから、BLUE TOKYOに関しては、別にアイドルになりたいわけではないし、ただ、年齢的にいろんな経験や挑戦をしていくなら若い時の方がいい。共有したいのは、競技とダンスエンターテイメントを繋げることと、その根本には男子新体操を拡げるということ。そこからブレる様なことがあれば、それはBLUE TOKYOでやらなくてもいいんじゃないかなと思っています。彼らの活躍を見た時に周りの人がどう思うのかを背負っていく、今はその初期段階。だから、何を頑張ってもいいはず!と思う部分はありますね。

里美

うん。まずはそこが基軸だね。新体操界として括っちゃうんじゃなくて、その根っこを育てようという意識。そこは共通認識として大事なところだと私も思います。それに確かに、新体操界って括ったら、青森にこだわる必要ないもんね。

AKIKO

先ほど体育会系の人間・・・とおっしゃっていましたが、何をされていたんですか?

里美

水泳と、高校ではトワリングバトン部でした。体育が結構有名な高校だったから、部活となればそれはみんな厳しくやっているわけですよ。トワリングバトン部はダンスもあるし、先輩たちもそりゃうるさいよね(笑)。

うちらの時代って、たった1歳しか違わないのに先輩後輩がはっきりしてたし、先生からの体罰みたいなことも普通に受けてた年代。だからスポーツの厳しさ、時にはねじ曲がった厳しさも経験している年代がゆえに、そういうのが青森のみんなを見てくつがえされたところはありましたね。

うちは女子校だったんだけど体操や新体操が強くて、自分がスポーツをする場にいた時にああいう印象じゃなかったんだよね。ん?ココはなんでこんなに穏やかなんだろう?って思いました。

それに穏やかにも関わらずちゃんと教育が行き届いてる。目上の人への態度とか礼儀とかも嫌味じゃないし媚びたりしてない。当たり前にやってるというか・・・いやいやいや、そもそも当たり前のことなんですけどね(笑)。当たり前のことを目の当たりにした時にこんなにもびっくりするんだ!っていう衝撃もあったり。

でもそれって、“ここが青森という地で、たまたまピュアな人が集まっているから。”とかいう単純なことじゃないんじゃないかなって思いますね。やっぱり中田部長から引き継がれる新体操の歴史とか、青森山田や青森大学の今日までの歴史が、今のああいう環境を作っているんだと思います。

だって仮に彼らが都会に出ていろいろ経験して、アッという間にピュアじゃなくなって、だから堕落していくかっていったらきっとそうじゃないでしょ?若い彼らの人生にとって今後待ち受ける壁は日本全国みんな一緒。決して青森の人だけに訪れる壁ではないじゃない?だから彼らのような真っ直ぐな眼を持った人々を創造できるのは、あの体育館に継承されている独特な何かが絶対にあるんだろうと思いました。そして私自身もここから学ぶことはこれからたくさんあるだろうなと思ったかな。

・・・シンプルよ。踊り続ける理由なんて。


AKIKO

ダンスの教えをはじめて何年くらいですか?

里美

・・・もう20年近くなるかな。怖いねぇ、やだやだ(笑)。

AKIKO

(笑)。昔と比べて感じる違いとかありますか?

里美

里美自分的には根本は変わってないつもりです。根本に言いたいこと、大事にしたいことは変わってない気がします。でも、明らかにやっていることは変わった。タップもやり始めたし、見ため的にはだいぶ変わったかな。あとは環境も変わったし、自分から表面に出てくるテクニックとかも全然変わりました。けど、自分で「中身、変わってないな〜」と思う。残念ながら(笑)。

AKIKO

里美さんのダンスで伝えたいことって何ですか?

里美

ん〜!それはこっ恥ずかしくて言葉じゃ言えないかも(笑)。それを踊りで、肉体で表現したいと思ってます。

AKIKO

なるほど。でも、それくらい、自分にとってクリアな感覚としてお持ちなんですね。

里美

そうですね。それは歳と共にどんどん見えてくる。それが人にとって見えやすいかは不明なんだけど、自分の中では、そうね、不思議だね。

経験を"積む”というから重くなって行くと思いきや、経験をすることによってどんどん削ぎ落とされていくというか、フィルターが一枚ずつ剥がれていくっていう反比例した感覚っていうのは、まさか若い時には知らなかったことですね。

AKIKO

今までダンスを教えて来た中で、何か生徒さんの変化を感じたりしましたか?

里美

それがね〜そこんところが本当に鈍感で(笑)。そこがダメなんだよな〜ってちょっと自分でも思います(笑)。もちろん時代と共にみんな変化するのが当然なんだけど、うまく順応できない。なんでだろうな〜。反省するべきなんですけどね〜。ダメなのよ(笑)。

私がプレイヤーじゃなくなれば、もうちょっと賢いものの見方とかができるのかな。自分が振付していても、教えをやっていても、自分がプレイヤーだからプレイヤーの気持ちになっちゃって、同調してしまう。けどそれじゃダメなんですよね(笑)。

だから、私は決して立派な指導者でもなんでもないし、クラスとはいえども共有したいと思っちゃう。けど指導者というのは、教えられる人とある意味同じ立場に立ってはいけないと思うんですよね。

AKIKO

インストラクターとティーチャーは同じ様な言葉ですが、指導することと先生とで意味が違うみたいですよ。

里美

なるほど。その境目は自分でも感じますね。私はどちらかと言えば伝える方。先生と生徒っていう括りもあまり意識しないし、それは自分がパフォーマンスをする時の、お客様に対するメッセージもあまり変わらない。そこが会場であろうと、スタジオであろうと、共有したいメッセージがあまり変わらないんですよね。その辺を賢くコントロールできないというか、今はあまり上手じゃない(笑)。あ、今も(笑)。

自分が今元気だから、元気じゃない時を経験したがゆえの今だから、今できることって言ったら、こっちかなってまだ思っちゃう。

でもこれが50、60、70、80歳とかになったらわかんないよ?80歳になってもまだ「ワシャ伝えたい〜」とか言っているかもしれないね(笑)。自分から大事にしたいエネルギーとか、まだまだ自分からガツンと投げたいものがあるから・・・。

基本的に腰痛持ちではあるけど、今までいわゆる怪我は幸いしたことがありません。けど、精神状態からくる肉体のダメージを受けて、体調を壊したとわかった時には時既に遅し。肉体も精神も全部が崩壊するという体験を一度しました。

これも人それぞれだと思う。挫折っていうものをどういうタイミングでどう味わって、そこからどう自分を知って再生していくのは、他人の力ではどうにもならないもので。けど、悲しいかな、やっぱり誰かの助けを借りて、自分自身で立ち上がらなければ無理だってことも、私はこの歳で初めて知りました。

みんな一度は、辛くなった時「何で自分は踊っているんだろう?」「何で今こういうことをやっているのか?」って絶対考えると思うんだけど、私たち結局、辛かったら辞めたっていいんだもんね。でも、辞めない。自分に対する疑問を突き詰めたら、そういうシンプルなことなんだね。

その質問に自分がぶつかっちゃった時には、考えざるを得ない。あとはそこからまたスタートするだけだから。地道に自分自身に問いかけて、自分自身で消化して、人と会話していくことしかなかった。そうするとね、いかに自分が今まで鏡だけ見てかっこつけて踊ってきたか、ってことにも気づいちゃったりもして(笑)。

里美教えも悲喜交々いろいろあるけど、結局、ダンスを通じて人と交わるのが嬉しくてやってるわけで、今、この時間で共有したいのは何か。単純に指導者だったら、勉強した何かをいちから教えて的確にアドバイスをする。自分の中での教科書みたいな、もっと大事な“指導者たる”ものがあると思うけど、私にはそれがない。じゃ、この時間はどういう時間なんだろう?ということを自分なりに問いかけますね。

本当は教えるのって、お金を払って受けに来てくれるわけだから生徒さんの為なんだけど、でもそんなことは教えを仕事にする100年も前から知ってるわけで(笑)。そのもう一歩先にあるものは何なんだっていつも模索しちゃう。それが余計なのよね・・・(苦笑)

だから、わかんないけど・・・シンプルよ。踊り続ける理由なんてシンプル。辞めない理由もシンプル。

ん〜、わかんないね・・・わかんない。当たり前のことだから、わからない(笑)。

当たり前のこと過ぎて、シーンとしてた青森の体育館と一緒だよね。あんなにすごいことやってるのに、誰も呼吸を荒げてることなく、眉間にしわを寄せることなく・・・あんなに日常生活じゃ有り得ないことやってるのに・・・彼らにとってはそれが当たり前。

そこに挑戦し続ける監督たちは、すごい。


AKIKO

学生の男子新体操を間近で見るのもはじめてだったのでは?

里美

男子ははじめて。やっぱり女子とは全然違うね! しかも、BLUE TOKYOが普通の床でやっているのは見たことあったけど、あの専用のフロアでやっている様ははじめて見ました。迫力が全然増すね!

あのマットにも乗らせてもらったんだけど、まぁ〜楽しい楽しい(笑)。よく子供が行くようなプレイランドとかにもあるよね。わーいわーい!って超楽しかった(笑)。自分ももしかしたら回れるんじゃない?って、技ができそうな気になった。絶対できないけど(笑)。でも見てて楽しかったよー。ずっと飽きなかったもん。

だから、あの超人的なことをなぜ当たり前のようにできる?なんでだ?ってところだよね。また私は、そういうひねくれた角度で見るけど(笑)。

あと、新体操はスポーツであるということ。BLUE TOKYOはその枠を既に飛び出してるけど、体育館で会った彼らは、あくまで競技として戦いに挑んでるわけでしょ。でも、舞台BLUEでは芸術やエンターテイメントとして見せようとしている。その辺の感覚って、それぞれどういう気持ちなんだろうな〜って思いますね。

AKIKO

12連覇している青森大学はいつも優勝して連覇しなければいけないというプレッシャーがあります。中田部長は最強という責任感と男子新体操を突き詰める役割になっています。そのブランド力があってBLUEの体裁が保てたのが実際だと思います。荒川監督は中田部長が守ってくれているから、チャレンジできるのだと思うし、2人の良いタッグができています。毎年1位を取るかどうかによっても周囲の見られ方も変わるし、扱いも変わる、とてもシビアな世界です。

里美

里美スポーツの基準も、機械ではなく結局は人の目が審査するでしょ。何をもって1位とするかって、人の作った審査基準の規定があるわけで。もしかしてまさかそれを改ざんしちゃうようなことがあれば、果たしてその1位は本当の1位かどうかって闇の中だもんね。

かなりひねくれた発想だけど、根本の根本をこじ開けたらスポーツと言えども人間がやってるものだから1位や2位だって絶対はない。でも、人間はその根本を払拭してそこに夢を持って、希望を持った。それが、スポーツの意義とか意識とかを進化させたんだと思うな。生身の人間がやっている行為なんだなーって思います。

芸術だって機械にはできないからね。やっぱり生身の人間が創るからこそ芸術であって、どんなにメカニックになっても機械を扱っているのは人間だし、そういう突き詰めた所で、スポーツと芸術はリンクするのかなって思います。

芸術では1位や2位はつかないけど、その狭間に挑戦し続ける中田部長や荒川監督たちは本当にすごいと思う。1位を取るのだって本当に大変なのに、たくさんのリスクを背負って、もっと曖昧な芸術の世界に果敢に挑んでる。しかも、更にたくさんの興味を持って。本当にかっこいいって思います。

AKIKO

前回のBLUEにも出てくれて去年の優勝だった岡山の長田監督(岡山県立井原高校)と去年の2位だった青森山田高校の荒川監督は、現役時代のライバルであり、今は監督としてライバルであって親友でもあります。

お互い真逆な感じなんですけど、荒川監督は、言い方が正しいかわかりませんが、そこまで難しくない演技でも難しく見せるのが上手いと言われています。“なんで、あいつがやるとすごいことをやったかのように見えるんだろう?”と言われる才能を持っている。長田監督は、構成を精密に作ってくる人。いわゆるDAZZLEタイプですね(笑)。アルトネリコの動画も見てみてください。

その2人が会話が面白くて、インターハイの1位、2位の高校の監督同士の会話ってそんな感じ!?って思うくらい、本当に笑えます(笑)。2人とも新体操の可能性に対して、「もっといいものになる!もっともっと自分たちにできることがある!」っていう純粋な思いを持っています。薫監督もおもしろかったでしょ?

里美

うんうん!薫くんは中田部長と親子みたいだった(笑)。荒川監督や長田監督と私は、年齢が一個違いとかだし、世代が近いっていうのも熱いですよね。

AKIKO

あと、野呂監督っていう、盛岡市立高校の監督もいて・・・

里美

また監督が増えた!(笑)。

AKIKO

はい(笑)。野呂監督は荒川監督の直々の後輩で、小中高大と一緒で、荒川監督が強くした新体操部を引き継いで監督をされています。

だから、盛岡市立と青森山田はよく合宿もしているし、前回の「BLUE」ではスタッフとして手伝ってくださって、今回は出演してくれます。めちゃくちゃギャグを飛ばすおもしろい方です。

野呂監督と、荒川監督、薫監督が揃ってくると、笑いが絶えません。だから、大変なことはあるけど現場はいつも楽しいですね。

里美

“スポーツ”と、“エンターテイメント”という括りで考えちゃうと、エンターテイメントはいわゆるショービジネスというところでみんな苦労していますよね。そりゃお金にならないとビジネスは成り立たないからそこは最も大事なとこなんだけど、でも心の中では“一番大切にしたいことは何か”ということをいつも問い掛けていたいと思いますね。そういうところをスポーツから学ぶかな。

AKIKO

監督たちは“青森を新体操の聖地にしたい”と思っています。ここで、絶対成功しなくてはいけない。そのために具体的にどう動くか、今までビジネスとしてやらなかったことを、ビジネスとして考えなきゃいけない。いい作品を創って、毎回みんなの期待に応えて、みんなに協力してもえるような組織になることが、私たちのやらなくてはいけないこと。

良いものを創っていけば、プロモーションをすればするほど、効果が出てくるものだし、手伝いたい人も増えてくれるはず。いわゆる“アスリートをアーティストに変える作業”のための仕組みや環境をゼロから作っている感じですかね。

里美

そういうのはまだ日本にないからすごく画期的だね。そして目先の成功に向かっていくというよりは、長期的に考えた方がいいと思います。土から芽が出る前のところから大事に育てていけたらいいよね。たくさんのものを同時に大量生産するのが今の時代だからこそ、大事な一個を大切に産む作業を、私自身もやっていきたいと思います。

AKIKO

今回の舞台「BLUE VOL.2」へのご参加、本当に心強く感じます!本番まで、よろしくお願いします!

interview & photo by AKIKO
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