新体操の舞台「BLUE VOL.2」特集 Part2
長田京大 / 小川晃平×永井直也
■小川晃平(岡山県立井原高校)×永井直也(青森山田高校) 対談
現在、国内の男子新体操界のトップを争う2人は前回に引き続き、「BLUE VOL.02」で共演する。そんな2人に、今感じている自分のこと、互いのこと、新体操のことを聞いてみた。
岡山県立井原高校男子新体操部 長田監督のインタビューは
こちら
。
競演ではなく、共演するライバル。
TDM
:
前回のBLUEで共演してもらいましたが、最初に他校同士のペアがあると聞いていただけで、個人で優勝を争っている2人が共演していることを知らなかったの。自分たちとしては、やってみてどんな感想だった?
小川
:
楽しかったです。今までの新体操の個人とは違う感じがしました。会って話をすることしかないので、一緒に演技ができて新鮮でした。
TDM
:
演技を創ってく時は、どんな話をしたの?
小川
:
・・・世間話です(笑)。
永井
:
(笑)。演技は青森で創って、先輩が井原に教えに行ってくれたので、当日しか合わせてないです。
TDM
:
なるほどね。ソロを2人でやる感覚ははじめてだよね。試合と違うところは?
小川
:
照明があることですね。
永井
:
あと、2人で競り合うんじゃなくて、一緒に演技したので、その意識は違いました。
自分は、晃平を尊敬しているので、自分にないものができていて、やっぱり、目指す相手です。
TDM
:
自分にないものを挙げるとすると?
永井
:
晃平は強さ。繊細なんだけど、強いんです。
小川
:
俺も一緒で、直也はしなやかな動きです。僕はしなやかにしようと思ってもできないので、すごいなと思ってます。
TDM
:
客観的に見て、井原高校の良さって何だと思う?
永井
:
“美しさ”ですね。
小川
:
体操を極めてるというか、どこにもないもの。井原が優勝してから、ほかの高校を見ると、井原を目指してるような傾向になってると思いますね。
TDM
:
では、青森山田はどんな印象?
小川
:
新しい新体操。今までにないダンスとか、タンブリングが強いとか、見せ方がおもしろいです。
TDM
:
演技を創る時、何かの影響を受けたりする?
永井
:
新体操のジャンルだけにとらわれずに、ダンスからも影響受けます。自分は、あまり新体操にはない表現を目指してるんです。
TDM
:
何か映像を見たりするの?
永井
:
趣味程度ですけど、s**t kingzさんとか、黒須さんとか、(矢野)祐子さんとか。
TDM
:
今、高校3年生だけど、将来の夢とか目標は?
小川
:
なりたいものとかはまだないんですけど、新体操に携わっていって、もっと男子新体操を広めたいです。
TDM
:
わ〜、偉いね〜(笑)。
永井
:
自分は表現の道を進みたいですね。
TDM
:
うんうん、シッキンとかみたいにね!
永井
:
いや〜、あんな動きはできないですね(笑)。
TDM
:
でも、動きを真似したことないの?
永井
:
しようと思うんですけど、別世界でよくわからないです・・・身体の使い方がわかんないです(苦笑)。
TDM
:
それを言ったら、新体操もみんなは鍛錬をしたからできるけど、普通の人からしたら、あんな表現の仕方がわからないと思われてると思うよ(笑)。 そもそも、なんで新体操をはじめたの?
小川
:
僕は、小学校2年生の時の担任が、桝平先生っていう先生で、お子さんが新体操をしていて、それで、昔から僕は身体が柔らかかったので、そこに誘われて、小学校4年生からはじめました。お子さんの桝平さんは、花園大学の新体操のキャプテンをしていたんです。
永井
:
僕は、お父さんが新体操をやっていて、荒川先生と同い年なんです。インターハイは団体でお父さんが2番、荒川先生が1番でした。その時の動画を小学校4年生の時に見せてもらって、一目惚れしました。でも、小学校ではやる場所がなかったんで、中学校に入ってからはじめました。
TDM
:
長田先生と荒川先生の相性もいいよね。一緒に新体操を作ってくれたら最強だし、通用すると思ってて、そこにダンス入れたら無敵だと思う。同時に、彼らとやれることは本当に光栄だし、おもしろいしね(笑)。そこ大事だよね。楽しい人と一緒にいて、笑ってる時間が長いほうがいいなって本気で思うから、つらいことがあっても流される。さっきまで、悩んでたけど、今ら笑ってられるからいいかなって。
新体操の魅力って何だと思う?
永井
:
難しいですね。はじめようと思った小学校のときは、単純にかっこいいと思いました。今、その動画を見れば、動きも古いんですけど、そのときに一目ぼれしてるってことは、魅力があるんです。
TDM
:
何かこれから自分にとってがんばることは何ですか?
小川
:
タンブリングから徒手まで、BLUEでは大学生とも一緒に演技するので、見劣りしないような演技をしたいです。そのためにも基礎をがんばります。
永井
:
小川自分は、晃平を追う身なので、次のインターハイでは優勝したいなと。がんばって追いつけるようにがんばります。
TDM
:
BLUE VOL.2での演技も楽しみにしてます。今日はありがとうございました!
'13/12/23 UPDATE
interview & photo by
AKIKO
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