N:
俺は日本のバスケもアメリカのバスケも知ってるから、アメリカのバスケがどれだけすごいかとかも知ってるし、向こうでバスケっていえば、一番盛り上がってるスポーツなんだよね。でも、日本ではまだマイナースポーツ。だから、差はすごく感じてる。
ただ、実際バスケをプロでやってみて、日本でもバスケは人気が出るなっていう自信はすごいあるし、俺らが出させるっていう自信もある。バスケ人口自体はすごく大きいから。中学校でも体育の時間とかでバスケットボールやるでしょ?ただ、今はそこだけで終わっちゃってるから、それをもっとやり方を変えて…。
実際、アパッチによって、バスケ知らなくても「バスケおもしろい!」っていうようになった人がいっぱいいる。ただ、知らないだけなんだよね。だから、それをどう広めていくっていうがキーだと思う。バスケは、本当に、絶対人気が出るスポーツだと思う。間違いない。バスケはカッコイイからね。どのスポーツよりエキサイティングだと思うし。
M:
ホント、応援してる時の方がダンスしてる時より汗かいてることあるぐらい盛り上がるからね(笑)。
N:あと、ヘリコプターも言ってたけど、バスケはほかのスポーツと比べて自分を表現できると思う。例えば、野球って単純に言えば“投げて振る”、フットボールもパスし合うでしょ。まあ、サッカーとバスケは似てると思うんだけど、ボールを使って自由に自分を表現できるんだよね。一定の動きがないから。野球で「ちょっとフリースタイルしてみろよ」ってそれは無理でしょ(笑)。だからバスケは自分を表現できる最高のスポーツだと思う。だから絶対おもしろいんですよ。
M:
プレイの上で“自分を表現してる”ってどういうことだと思う?
N:
俺は、感情を表現できない選手はつまんないと思うんです。例えば、すごいプレイしてきめたのに涼しい顔してるとか。やっぱり俺は自分をどんどん盛り上げていくタイプだから。そういう姿もやっぱりプロだから見られてるわけじゃないですか。それを見て、観客も乗ってくるし、俺らが楽しくエキサイトしてれば観客もエキサイトするでしょ。ダンスもそうじゃないですか?ダンスも自分がノってるとハコが熱くなるでしょ?
M:
間違いないです。あと自分が感じないとダメですね。
H:
俺が日本とアメリカのバスケシーンを見て思うのは、必ずこのリーグやアパッチは良くなっていくってこと。最初、シーズンが始まった時(昨年秋)に比べて、日本人のレベルは上がってきてる。淳は…まぁ違うけどな(笑)。アメリカ人プレイヤーにびびってたのも、今はちゃんとプレイできるようになってるしね。
N: 俺はまあ、アメリカでやってきてるから、ダレン(=チームメイトの牧ダレン聡選手。LA生まれ。)もそうだけど。でも、日本でずっとやったきた人は、最初そういうところがあったかもね。
M:
本当にそうかも。シーズン通していろんなチームの人と対戦しているのを見て、今までテレビとかで見る日本人チームの感じとは空気感も違ったし、(国の)育ちとかもミックスしてるじゃない。やっぱりアメリカで活躍してる人が目の前にいる環境は本当にビックリしたし。
私はアメリカにあんまり飛び込めなかったんだよね。自分はダンスがすごい好きで、アメリカのスタイルが完全に好きなんだけど。だからこそ、世界で活躍してる人達と一緒の現場で接することができるのもすごく刺激になるし、日本と世界の規模でいいものが文化として根付いていって楽しい人が増えていったらいいな、と思う。
まだ、ヒップホップダンスって言っても、勘違いする人も、どんなものなのかわからない人もいると思う。いろんなカルチャー身近に感じて楽しむことができる人が増えることでシーンが熱くなったら、この選手たちの素晴らしいところがもっとたくさん見れると思うし、個人的にはビューティーにもダンスの技術にもいろんなことに更に打ち込める。何よりダンスも楽しめて熱くなっていけると思うよ。
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